資格失格なひと



明日、久しぶりにTOEICを受ける。

学生時代から資格試験は
そんなに受けてきた方じゃない。

変に緊張するし、
人間のラベル付けをするみたいで
基本的にあまり好きではない。



人間のラベル付け。



イメージするのは
ジャムや調味料が入った容器に
何であるかを書いて貼る作業。

資格試験は、わたしにとっては
そのラベルを、人間に貼る作業に見える。



学歴や社歴も一緒かもしれない。



大きな棚に入った容器たち、
ラベルがついていると、
一目でわかって、すぐ取れる。

これは「りんごジャム」。
これは「ブルーベリージャム」。

これは「ポン酢」で、
こっちは「めんつゆ」。


人間の場合はやや複雑だけど
ついているラベルが、その人を表す。

どこの大学出身で
どんな資格を持っているか、
どんな仕事を何年くらいやっていたか。

そして、そのラベルをみて、
会社はそれを買うかどうかを判断する。



人間は、モノじゃないんだ。




そう。だから、好きじゃない。

なのに、
わたしがわざわざお金を払って
受けようと思うのには、
「よく見られたい」という、
下心があるからで。


それは今、わたしが
ラベルを貼る以外に
自分の良さを伝えられない、
ということもあるし、
やっぱり、ラベルばかり見る
企業が多いから、というのもある。




ちゃんと容器のフタを開けて
匂いをかいだり、味見をしたり、
他のものと混ぜてみたり、

ちょっと手間はかかるけど
自分の感覚を信じて。



そんな風に、
人を選べる社会になったら
いいよなあと思う。



今は、少なくとも、
自分はそういう風に
付き合う人を選びたいナ。


いしかわあやか