成功者とは誰のこと




ずっと前から気になっていたことがある。

「成功者」という表現だ。



この単語に思い浮かぶのは、
「やろうとしたことを成し遂げて
お金や地位を手にした人」のこと。



ただ単に「成功」というのとは
ちょっとニュアンスが違う。



「成功」は、
“普通”の人でもできる


だけど、「成功者」となると
お金持ちや権威のある人のことしか
ささないのだ。



これは、どうなんだろう。


そもそも、人のあり方に、
「成功」というものなんて
あるんだろうか。

頑張ったけど
お金を生むことができなかった人、

そもそも目標は達成して「成功」したけど
お金を生んでいるわけではない人、

初めから、頑張る気がなくて
ただのんびりできればいい人、

こういった人は、
なんと、呼ばれるのだろう。





言葉というのは、
時に人を分断し、排除する。


「成功者」になれなければ
排除される人がいる。

「成功者」ではなく、
落ちこぼれと言われ、
追いやられる人がいる。



「成功者」たちそのものに罪はない。
むしろ、自分で努力して
社会的に認められたということだから
素晴らしいことなのだ。


だけど、「成功」という
力のある、光を放つ単語が
使われることによって
そうでない人は
影にいるしかなくなるではないか。




『成功者の習慣』
『成功者のヒミツ』
『これをするとあなたも成功者に』
『成功者は何をしてきたか』


本屋では、ビジネス書棚に
こうしたタイトルが並ぶ。



私たちは、いつまで、
「成功者」を目指さなければ
ならないんだろうか。



いつまで、「成功者」は
「成功者」でいられるだろうか。































いしかわあやか