自分流、旅の仕方

旅の仕方は、十人十色。

それでも、
ひとがどういう風に旅をするのか、
どこが印象に残っているのか、
気になってしまうのはなぜだろう。

20歳になる前から自ら海外へ行き、
自分の道をつくってきた、松浦弥太郎さん。

やたろうさんの旅を綴った
さまざまな物語は、
なんだかとくべつでないことが
とくべつに感じる。

決して派手なことはしないし、
観光地もいかないし、
やっていることはもしかしたら
普段の生活と変わりがないのかも。
ただ、場所がちがうだけで。

そこが、なんだか良く聞こえるのだ。
ひろい世界を感じるのだ。

手作りのマップを書いて
それが、旅の目印にもなり、
旅の思い出にもなる。

いろんな人と
コミュニケーションをとったり、
立ち止まって、
どこかをじっと眺めたり。

そんなゆとりのある旅ができるのは、
やたろうさんが、
「その土地を味わえる」人
だからだと思う。

この本を読んだら、とにかく
そんな風な旅にあこがれてしまった。

わたしも定期的に
海外にいきたくなる。
学生のときは観光地は
必ず巡っていたけれど、

最近は、あんまりプランせずに
行き当たりばったりなことが
多かったなぁ。


特にドイツに住んでいたときは、
片道1時間とかで
他の国にいけてしまうから、
特になにも調べずに
とりあえず飛行機に乗り、
着いてからなんとなくで、
行動したりして。

通りすがりのカフェにはいったり、
ただ気になる通りを歩いてみたり、
公園で立ち止まって
ベンチに座ってみたり。


「予定を組まない」ことが
思いがけないたのしいことを
生んだりするのだ。

こういう旅の仕方が
できるようになったのも
この本のおかげだと思っている。



そのうちそれが
自分流となることを期待して。







居心地のよい旅 (ちくま文庫)

いしかわあやか