あつあつをハフハフ食べる

写真からでも伝わる湯気、
そして、汗をかいた野菜たち。

匂いにつられてしまうように
表紙につられてしまったこの本。

もちろん、それが高橋みどりさんの本で
あったから、なおさらだ。

それから「くいしんぼう」は
まさに自分のことをさしているとも思った。

わたしも、みどりさんと一緒で
食べることが何より好き。
お腹が空いたときと、
おいしくないものを食べているときは、
機嫌がわるくなるほど。

ドイツにいたときは
「お前ほんとよく食うな」と
なんど言われたことか。。。

まあ帰国して、自分の身体を見て、
なにも考えずに食べ続けたことを
少し、反省したのだけれど。

わたしの話はまあ置いておいて、
この本の最大の魅力は、
ただの料理本でないこと。

料理をつくることがメインの本は
大さじ1だの中火だの煮混む時間だの
細かいことと数字ばかりが並んでいる。

もちろんその通りに作れば
美味しく作れるのはわかってはいるけど、
料理をしながらいちいち本を見たり
その料理の通りにならないと
「失敗」とされてしまうことが、
わたしの性には合わない。

だから、この本のように
食の「エッセイ」なのだけれど、
どこがその料理のポイントで
どうすると美味しくなるのか
ざっくりと、擬音などの音とともに
かかれているのが、とても心地が良い。

だからといって、
料理を作ることだけじゃなくて、食べること、
そしておすすめのレストランとかも
載っているのが、バランスが良い。

そう、食事は美味しく食べることが一番。
頑張らなくても
良いのだと思わせてくれる。

シンプルな料理でもいいし、
でも、少し手をかければさらに上等な味になる。

そういうちょっとした工夫やコツは
しっかりカバーされているのはさすが。

食べるのも作るのも
よりたのしくなるみどりさんの写真や文章。

さて明日は、何を食べようかな。


くいしんぼう (ちくま文庫)

いしかわあやか